全国青年農業者育成研究会

情報網を広げ 農業の若い力を 育てよう

 
会長挨拶

全国青年農業者育成研究会(以下、「育成研」という。)の皆様におかれましては、日頃の現地での青年農業者の育成等、益々ご活躍のこととお喜び申し上げます。昨年に引き続き近畿ブロックの幹事と本年度初めて会長を務めることになりました兵庫県の森山と申します。

今年123日に開催した研究集会では“現地とリモートのハイブリッド方式”で開催することができるなど、本会の活動も少しずつ開放的な方向に向かっているように思います。今年度の5月からは、いわゆるコロナ開けで皆様のフィールドでも少しずつ対面での仕事が増えてきているのではないでしょうか。

さて、最近の話題の中に「有機農業」という言葉を見聞きする機会が増えてきたように思います。特に若い農業者、とりわけ新規就農希望者の方々に有機農業志向のある割合が大きくなりつつある感覚は無いでしょうか。みどりの食料システム戦略が策定されたこと、ロシアのウクライナ侵攻により世界の食料の需給バランス等が崩れてしまったことが少なからず影響しているのでしょうが、「有機農業」への注目度や社会の要求度は上昇傾向のようです。

 青年農業者の育成を研究する我々の活動でも、好むと好まざるとに係わらずこれらの状況を咀嚼して、自らの技術や知識の習得に加えて、農業者の経営が成立する仕組づくりを研究する時期が来ているのかも知れません。本号の特集記事では、茨城県の先進事例をご紹介頂きました。是非、ご一読され「有機農業志向者に対する就農支援」について会員間の議論がすすみ見識が深まればと思っています。

本会の設立は昭和513月と聞いています。研究会誌の発行と研究集会の開催が、我々の主要な活動の2本柱と言えますが、48年目の今年、幹事等と事務局が一体となって過年度より少しでも良いものにしたいと考えています。全国に広がる育成研のネットワークが、これからの農業の担い手を確保・育成するうえで、何かのきっかけや気づきを提供できるような場面を作り出せたら幸いです。

末尾になりましたが、全国の会員の皆様、これからも育成研の活動へのご理解、ご協力をどうぞ宜しくお願い致します。


会長 森山直俊

 

 
青年農業者育成に関する調査研究支援事業
 
令和4年度行事日程予定

 令和4年度行事日程予定を掲載しました。

 
全国青年農業者育成研究会の概要

 発足1976年(昭和51年)
 全国の若い農業者の育成に携わる人達(指導農業士、農業改良普及員、農業高校教職員、農業大学校教職員、大学教員、農協職員、農業会議職員、青年農業者育成センター職員など)が優れた農業の担い手を育てることを目標とし、研究と実践活動を行う任意団体です。
 全国に広がる会員数は約500名(令和3年度末現在)です。

1.主な事業の内容

  (1)青年農業者の育成に関する調査、研究集会
  (2)会誌の発行
  (3)会員及び関係団体との相互関係
  (4)資料等の紹介
  (5)その他会員の資質の向上に関すること。

2.入会方法

  (1)入会資格:特にありません
  (2)年会費:2,000円
  (3)入会申込み、問い合わせ:こちらをご覧ください。

3.事務局

  一般社団法人全国農業改良普及支援協会内
  〒110-0005 東京都台東区上野3-1-2 秋葉原新高第一生命ビル8F
  TEL:03-5817-4501(代表)
  FAX:03-5817-8154
  E-mail:ikusei@jadea.jp