平成26年度 青年農業者育成に関する調査研究支援事業報告
はじめに

 平成17昨年度から始まった「青年農業者育成に関する調査研究事業報告」は、会員が取り組む青年農業者育成に関する調査研究に必要な経費の一部を助成することにより、調査研究活動の強化と研究会活動の活性化を推進し、青年農業者育成に寄与することを目的に創設されたものです。
 平成26年度は、前年度採択課題「現代の篤農家による青年農業者の育成方法」にかかわる調査研究を進めた結果、特に年齢の近い農業者同士の「師弟同行」による切磋琢磨が、農業者の育成ならびに相互の学びの重要な柱になっていることを確認した。しかし、非農家出身の新規就農者が独立後に自らも就農希望の研修生を受け入れ、次々世代の青年農業者を育てている事例が複数見られたが、それらの方法と効果に関する検討が今後の課題として残された。そこで、本研究では、この部分を掘り下げることにより、第一世代の篤農家が築いた青年農業者の育成方法が次世代(第二世代)にどのように継承され、そして次々世代(第三世代)にいかなる育成効果をもたらしているか、いわば農業者の経験知を踏まえた持続可能な青年農業者の育成方法を解明しようとするものである。
 会員の皆様が、この調査研究報告を業務の参考にしていただき、青年農業者育成に少しでも役立つことを願っています。また、会員の皆様の調査研究への取り組みの参考にしていただくことで、調査研究活動の活性化につながれば幸いです。

農業者の経験値を踏まえた青年農業者育成方法の継承と発展 (PDFファイル)

「青年農業者育成に関する調査研究支援事業実施要領」